最近、『咳だけなかなか治らなかった』という方が多くいます。
咳も喉の奥の方から出るものは、気管支炎などを起こしている可能性があります。
気管支炎も場合によっては肺炎に移行しますので、長引く場合は一度病院を受診されて下さい。
さて、今回は「咳を治す」ことではなく、「咳がおさまった後のケアについて」です。
咳が続いた後に腹筋が痛い、というようなことがありますが、実は咳をする時はいろいろな筋肉が使われます。
よって今回は咳を多くした後に行なうと良いストレッチについてお伝えしたいと思います。
咳の後のストレッチ
今回お伝えしたいストレッチは3つです。
このストレッチは、咳の時だけでなく普段から行うことで
姿勢の改善やコリなどを改善してくれるものなので、
風邪を引かれてない方などもぜひ行ってください。
起立筋伸ばし
1つ目は、起立筋伸ばしです。
起立筋とは、背中を丸めた時に背中の骨の左右にボコッと出る筋肉で
姿勢の保持などをしてくれています。
咳が出る時は前屈みになるため、とても張りやすい筋肉です。
やり方は、いつもお伝えしている『のびのび』体操と同じ。
1.バスタオルを2枚重ねて丸めたものを用意します。
2.背中の丸まりの頂点の少し下のところにタオルを入れて仰向けで寝ます。
3.2~3分したら起き上がります。
以上です。
あまり長時間行いすぎると腰痛を引き起こしかねません。
背中が伸びて気持ちいいのですが、そのまま寝ないように注意してください。
肩甲骨回し
2つ目は、肩甲骨回しです。
肩甲骨は背中にある骨で、腕と繋がっています。
咳をする時に肩が上がりますが、その時に動くため肩甲骨周りの筋肉が疲れてしまします。
やり方は、以下の通りです。
1.姿勢が悪くなるように肩甲骨を内側に回します。
2.今度は胸を開くように肩甲骨を外側に回します。
これで1を3回やった後に2を3回行うだけです。
デスクワークが多く肩こりがある方もこまめに行ってあげてください。
大胸筋伸ばし
3つ目は、大胸筋伸ばしです。
大胸筋は胸にある大きな筋肉で、発達しているとピクピク動かせる筋肉です。
咳をすると肩が前に入りますが、この筋肉を使っているので疲れてしまします。
1.肘を曲げた状態で、柱をつかみます。
2.骨盤を身体を回すように開きます。
1回30秒をこまめにやってあげてください。
これもデスクワークの多い方にオススメです。
今回はストレッチをお伝えしましたが、咳が続くと思った以上に身体に負担がかかります。
「咳をし過ぎたら背中が痛くなった」
「咳をして胸が痛くなり、整形外科に行ったら肋骨が折れていた」など、
意外と衝撃が大きいのです。
ストレッチだけではなかなか対処できない場合もあるので、
あまり具合が悪い場合は施術を受けていただくのも一つの手です。