辛い便秘や腹痛。原因は姿勢かも?!

「もう何日も出てない」

「昔から便秘なのよね」

「薬を飲んで出すのが習慣になってる」

そのような声を耳にすることが多くあります。

 

野菜を食べたり、身体を動かしたりといろいろな努力をしても改善されない便秘。

もしかしたら、あなたのその姿勢が関与しているかもしれません。

 

今回は便秘や内臓の不調と、姿勢の関係性についてお伝えします。

 

 

便秘の原因として多い4つ

 

野菜不足

近年、欧米化されつつある私達の食文化。

肉類やファーストフードをよく食べるという方も多いのではないでしょうか?

それに伴い、野菜不足が目立つ様になってきました。

 

               

 

野菜不足は、つまり食物繊維の不足に繋がります。

食物繊維は腸内の環境を整え、有害物質を除去してくれます。

食物繊維は不溶性食物繊維水溶性食物繊維の二つに分類されます。

 

不溶性食物繊維は、保水性が高く大きく膨らむため、大腸の動きを活発にして排便を促します。

 

・きくらげ

・トウモロコシ

・インゲン豆

・エンドウ豆

・おから

・キノコ類

 

 

水溶性食物繊維はネバネバしていてお腹に長く留まります。

そのため食べ過ぎを防いでくれます。

 

・アボカド

・オクラ

・山芋

・海藻類

 

どちらにも腸内環境を整える効果があるのですが、便秘を考えると不溶性食物繊維を意識的にとることをオススメします。

 

 

運動不足

特にデスクワークなどで同じ姿勢が続く方に多い原因です。

運動不足は筋力低下に繋がってしまいます。

その中の腹筋が衰えると、便秘になりやすくなります。

 

    

 

あなたは便をする際、「う~ん」とお腹に力を入れて踏ん張ることはありませんか。

腹筋が弱くなると踏ん張って便を押し出しにくくなってしまいます。

    

 

筋力低下による便秘改善には適度な全身運動と腹筋運動をして、きちんと踏ん張れるようにする事が大切です。

 

 

ストレス

ストレス性の便秘で多いのがIBS(過敏性腸症候群)です。

IBSは炎症や潰瘍などの器質的な異常はなく、機能的に問題があるものなので検査では引っかかりません。

IBSは便秘のみのものもあれば、下痢だけのもの、便秘も下痢もどちらも伴うものの3種類があります。

 

ストレスと言えばみなさんは自律神経をご存知でしょうか?

このIBSにも自律神経が大きく関わっています。

 

自律神経は、活動時に働く交感神経と安静時に副交感神経に分かれて、身体を無意識のうちに調節してくれています。

食べた物を消化したり、栄養を吸収したり、排便排尿をする時は、主に副交感神経が働いています。

 

この自律神経の切り換えがうまく出来なくなると便秘に繋がることがあるのです。

自律神経はストレスで乱れやすく、乱れると便秘だけでなく、頭痛やめまい、吐き気、冷や汗の異常、疲れやすくなる等の様々な症状が起こることがあります。

 

                   

 

ストレスと言うと精神的なものを意識しがちですが、寒暖差や湿度など環境の変化によってもかなりのストレスを受けます。

そういったストレスはあなた自身が気付かないうちに、着々とたまっていき疲労が抜けきらないなどの症状に発展する事があります。

疲れを感じていなくても定期的にあなた自身が「身体がスッキリする」と感じられることを行い、自分をいたわってあげましょう。

日頃の疲れをリセットする事はとても大切なんですよ!

 

姿勢

姿勢と便秘?

いまいち関連性が見いだせない方もいらっしゃると思います。

なぜ姿勢と便秘が関係しているのでしょうか。

 

まず姿勢を見るうえで重要なのは骨盤です。

前に倒れすぎたり、後ろに倒れすぎたりしていませんか?

 

                   

 

骨盤は背骨の土台となっているため、骨盤が歪むと背中が丸まったり腰が反ったりします。

背骨は骨→軟骨→骨→軟骨・・というように配列されており骨と骨の間から様々な神経が出入りしています。

例えば身体を動かすため筋肉を支配している運動神経や、皮膚の感覚を脳に伝える感覚神経先程出てきた身体を調節する自律神経背骨と背骨の間を出入りしています。

つまり骨盤が歪み背中が丸くなるとそういった神経が正常に働かなくなるため首肩のコリや腰痛だけでなく、内臓の不調や便秘に繋がることがあるんです。

 

もしあなたの便秘が姿勢から来るものだとしたら野菜を食べたり運動をしたりしても改善しないのも納得いきますよね。

 

 

便秘を改善するために

 

お腹くるくる

便秘解消のために、ぜひ行って頂きたい体操があります!

 

1.まずみぞおちのあたりに手のひらを当てます。

 

                                                                  

 

2.そのままゆっくりと手を下におろしていきます。

                                                                   

 

3.おへその下あたりまで来たら右にスライドしていき、大きく時計回りにまわしていきます。

                                                                     

 

腹痛などのときにお腹をクルクルするイメ―ジで良いと思います。

 

え?これだけ?

と思う方もいると思いますが、これだけです!

手のひらでお腹を温めながら腸の流れに沿って手を動かすことで腸を刺激し排便を促すことができます。

少しだけ力を加えながらやってみて下さい。

 

☆反時計回りに手を動かすと腸の流れと逆になってしまうので注意して下さい。

 

 

お水を飲む

便秘の方で意識してほしいのは、水分をしっかり取れているかです。

水分が取れていないと、便は固まりやすくなり、出てきにくくなります。

 

まずは、

  • 朝、昼、晩の食事の際に1杯ずつ
  • 起床時、就寝前に1杯ずつ
  • その他の時間で500mlのペットボトル1本

これを意識してみてください。

できたら冷たいお水より、お白湯を飲むことをオススメしますが、お水でも大丈夫です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

姿勢と便秘。意外な関連性はご理解いただけましたか?

 

便秘には、

寝る前と起きてすぐに常温水を1杯飲む

・便意を感じていなくても毎日同じような時間にトイレに行って踏ん張る時間を作る

これらもいいとされています。

 

自分の便秘が一体何から来るものなのかを明確にして原因に合った対策を行って下さいね。

 

 

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