歩きスマホなどの問題はありますが、
こういう時にすぐ調べることが出来るのは便利だと実感します。
さて、気になることがあるとサッと取り出して調べることが出来るスマートフォン。
とても便利で使い勝手が良いですが、
あまり頻繁に使うと『とある疾患』にかかってしまうことがあります。
皆さんご存知でしたか?
それは『スマホ肘』です!
今回は、そんなスマホ肘について書いていきたいと思います。
スマホ肘とは?
スマホ肘とは、指を酷使することにより起こる肘の痛みの事です。
元々はマウス肘と呼ばれていましたが、
スマートフォンが普及した現代では呼び名が変わりました。
テニス肘というのが皆さんに一番なじみが深いのではないでしょうか?
原因や症状はテニス肘と同じで、指や手首を頻繁に使うことにより
指や手首を動かす筋肉がくっつく肘のところで炎症が起き痛くなってしまうというものです。
これだけスマートフォンを使う回数が増えた現代において、
スマホ肘が急増しているので注意喚起が促されているみたいです。
しっかり治療をすれば治る疾患ではありますし、
使いすぎが原因なので日頃からのストレッチで予防ができます。
しかし、ここで皆さんに1つだけ覚えていてほしいことがあります。
それはスマホ肘が2種類あるという事です。
2種類のスマホ肘
先ほどスマホ肘は2種類あると言いましたが、原因や痛みのメカニズムは同じです。
しかし、痛む場所が肘の内側と外側の2種類があります。
スマホ肘、マウス肘、テニス肘、色々と呼び方がありますが、
実はこれらの名前は疾患名ではないのです。
本当の疾患名は『上腕骨内側上顆炎』又は『上腕骨外側上顆炎』と言います。
指や手首を動かす筋肉は肘のところにある出っ張りにくっ付いていて、
内側を内側上顆、外側を外側上顆と言います。
手のひら側に指や手首を動かす筋肉が内側上顆、
手の甲側に動かす筋肉が外側上顆からそれぞれ起こります。
テニスのフォアハンドが内側、バックハンドが外側をメインに使っていると
考えて頂ければ想像しやすいでしょうか。
これで2種類の違いは分かって頂けたと思います。
では、なぜ2つの違いを皆さんに知って欲しいのか。
それは、ストレッチ予防のやり方が変わってくるからです。
最後に予防のストレッチについて書いていきます。
ストレッチ
先ほども書いた通りスマホ肘は使いすぎが原因なので、ストレッチで予防が出来ます。
また、スマホ肘にかからなくても肘周りは家事などで疲れが溜まりやすいので、
ストレッチをしてあげると良いと思います。
では、早速ストレッチなのですが、その前に自分がどちらが疲れているか確認してみましょう。
簡単です。
肘のところのでっぱりである外側上顆と内側上顆を探してその下を押すだけです。
でっぱりの探し方のコツは、二の腕を親指と人差し指で挟んで降ろしていった時に引っかかるところです。
押してより気持ちいい方を特に意識してストレッチしてあげると良いです。
では、ストレッチですね。
内側上顆の方を伸ばすならこうです。
外側上顆であればこうです。
これを1回10秒を3回くらい空いている時間にやってあげてください。
また前腕部分の押して気持ちいいところは、押してあげるといいです。
たったこれだけです。
急増しているスマホ肘ですが、しっかり予防できるので日頃から気を付けていきましょう。
また、スマートフォンを使う回数が増えると姿勢も乱れ、
首肩こりに繋がっていくので姿勢にも気を配ってあげる方がいいです。