みなさんはきちんと自分に合った枕を使っていますか?
そう聞かれて自信をもって「はい」と答えられる方はどのくらいいるでしょうか。
布団を買ったときにおまけで付いてきたものを使っている、ホームセンターなどでなんとなく買ったものを使っているという方も多いかと思います。
しかし、人は寝ている間に疲れを取るので、寝ているときに使う寝具は睡眠の質にとても影響します。
朝起きたときに首や肩にコリを感じたり、疲れが抜けきっていないと感じる方は要注意です。
今回は寝ているときにも重要な枕の選び方や合わせ方についてご紹介します。
睡眠とは
睡眠とは、生きていくうえで必要不可欠なものです。
私たちは起きている時間に、痛い・熱いなどの感覚から、楽しい・悲しいなどの感情を含めたくさんの情報を得ます。
それらの情報を処理をしてくれるのが大脳で、この大脳を休めているのが睡眠です。
大脳を長時間休ませないでいると、精神や体調に重篤な障害が起こります。
しっかりと睡眠時間を確保できなければ忘れっぽくなったり、判断力や思考力が鈍ってしまうことも。
その他に、身体を動かすにしても脳でイメージした動きと実際にした動作とでのギャップが生まれて、何かにぶつかったりつまずきやすくなることもあります。
また、運動やストレスなどによって発生する活性酸素は身体の細胞を傷つけます。
その細胞の修復も睡眠中に多く行われるため、睡眠不足になると疲労が抜けにくくなることがあるのです。
しかし、睡眠とは解明されていない部分が多くあるのも事実。
睡眠とはまだまだ未知な分野なのです。
なぜ枕が大切なの?
人間は個人差はあれど、生涯のうちの1/3を睡眠に費やしていると言われています。
先ほど書きました通り、睡眠は脳や身体の休息時間となっています。
その休息をとる際に使われるものが、自分に合っていないものなら休まるものも休まらなくなってしまいますよね。
そのため睡眠に必要な寝具はできるだけ自身に合ったものを選んでほしいのです。
枕選びで大切な3つのポイント
1.枕の高さ
1つ目は枕の高さが自分に合っているかどうかです。
枕を合わせる際のポイントは、横向きか仰向けかによって変わってきます。
どちらで合わせるかは寝始めるときに、どっちの姿勢をとるかで決めてください。
うつ伏せは腰が反り負担がかかる上に、首も捻じれやすくなってしまうので控えることをオススメします。
横向きの場合
自分の眉間・鼻・顎の線が床と平行になっているかどうかを確認して下さい。
この線がきちんと床と並行になった状態で寝ることができれば首に負担をかけることなく寝ることができます。
眉間・鼻・顎が斜めになっていたら高さが合っていないことになります。
仰向けの場合
仰向けの場合も頭が落ちすぎることも高すぎることもなく顔が真っ直ぐ天井を向いている状態で寝ることが大切です。
高すぎると顎を強制的に引くような姿勢になるのでこのようになります。
ご自分で確認する場合は人に見てもらうか、手鏡などを上手く使うと分かりやすいです。
もし枕の高さが合っていないと感じた場合は、とりあえずでもバスタオルなどで高さを合わせて調節してください。
2.枕の硬さ
2つ目は枕の硬さです。
枕の硬さは硬すぎず、柔らかすぎずのものをオススメします。
最近は低反発枕がとても流行していますが、あまりお勧めしません。
低反発素材は「頭を支えてくれフィットする」というのが特徴ですが、実はそれが寝返りの打ちにくさに繋がってしまうのです。
寝返りは質の良い睡眠をとる上でとても大切な行為です。
しかし低反発素材の枕で頭が固定されていることで、寝返りを打った際に「頭は仰向けの状態なのに身体は横を向いている」ような姿勢になりやすくなってしまうのです。
そうなると疲れが取れにくくなってしまうのはもちろん、肩・首のコリや頭痛、寝違いなどに発展してしまうことも多いのです。
私たちがオススメするのは細かいビーズなどが入っていて、それぞれの頭の形や体勢などに対し柔軟に形を変えられるものです。
「頭はしっかり支えられながらも、動きにくさはない」がポイントです。
3.枕の幅
3つ目は枕の幅です。
枕の幅は広めのものを使用するようにしましょう。
寝返りを打ったときに枕から頭が落ちてしまうと、2でご説明した枕の高さが合っていないのと同じ状態が作られてしまいます。
頭が落ちてしまうと首を寝違えやすくなってしまいます。
真ん中に寝て左右に寝返りを打った際に、しっかり枕の幅があるくらいの広さがある枕を選ぶようにしてください。
最後に
いかがでしたか。
枕は睡眠をとるうえでとても重要なアイテムです。
きちんと自分の身体や状態に合わせたものを使うことで次の日のスッキリ度が変わってきます。
ぜひ睡眠の質を高めて快適な毎日を過ごしてください。