男性と女性では骨盤の歪み方に違いがでる?!それぞれの対処法とは。

『骨盤が歪む』

というと、女性の骨盤を想像される方が多いのではないでしょうか。

たしかに女性は妊娠、出産をすることもあり男性に比べて骨盤が歪みやすくなります。

しかし男性の骨盤は歪まないというわけではありません。

来院される男性の患者様の多くも私達から見ると歪んでいる方はとても多くいらっしゃいます。

今回は産後の女性の骨盤の歪み方と、男性の骨盤の歪み方についてご紹介します。

 

 

男性と女性の骨盤

今回は男性と女性の違いを分かりやすく説明するために、一般的な男性と産後の女性で比べていきます。

 

男性の場合

男性で多いのが骨盤が前にかたむく、前傾するタイプです。

骨盤が前傾すると反り腰になり、腰痛になりやすくなります。

 

ただ男性の場合多いパターンは、骨盤が前傾して股関節がガチガチに固まってしまうパターンです。

男性の骨盤は女性に比べてもともと締まっていますから、骨盤を始めとする股関節がガチガチに固まってしまうのです。

 

 

 

女性の場合

女性も男性と同様に骨盤が前傾するタイプが多いのですが、その数は男性と比べてとても多いです。

 

とくに出産後の女性は骨盤が前傾しているケースが多く見受けられます。その理由として、1)妊娠中の要因 2)出産時の要因が挙げられます。

妊娠中はお腹が前に出るため、その重さにひっぱられ、骨盤が前傾し腰が強く反ります。「お腹に荷物を抱えている感じ」と同じですから、腰は強く反り上がるわけです。

そして出産ではホルモンの影響で骨盤周りの靭帯が緩み、赤ちゃんが出てきやすい状態を作り出します。赤ちゃんが通るように、仙骨下部が後ろにパカっと開き、骨盤の下部がグワッと開きます。そうすることで骨盤は自然と前傾した状態になるのです。

 

産後はホルモンの影響で緩んだ骨盤の靭帯や関節が約半年かけて妊娠前の状態に戻ると言われています。

しかし、このときに骨盤周囲の筋肉が極端に弱かったり、股関節周りの柔軟性が左右で大きく違ったりすると、骨盤が元の状態に戻り切らず、前傾して開いたままになってしまうのです。

出産を終えても赤ちゃんを抱っこしたりと骨盤が前傾するような生活が何年も続きます。

育児中は自分のことより子どもを優先させ、自分の身体を放置しがちになってしまう方がとても多くいらっしゃいます。

そして気づいたら骨盤は歪んだ状態で固まってしまっていた・・・なんてことも。

 

骨盤が前傾している方の特徴

・お尻がプリっと後ろに突き出ている

・反り腰

・膝がまっすぐではなく内側を向く

・O脚であることも

・お腹が出ているように見える

 

男性と女性では骨盤や股関節の形状も変わってきます。

女性は妊娠・出産のために、骨盤の中に赤ちゃんを育てる空間を確保しようと男性と比べて広く浅い形をしています。

また上から見たときに男性の骨盤がハート型なのにたいし、女性は赤ちゃんが出やすいように楕円形の様な形になっています。

股関節を比べても男性に比べ女性の方が関節が不安定です。そのため柔軟性は女性の方があるのです。

つまり、骨盤矯正をするにしても男性は緩めながら女性は締めながらと矯正の仕方が変わってきます。

 

 

セルフケア

男性と女性それぞれに対するセルフケア、骨盤が前傾・後傾それぞれに対するセルフケアをご紹介します。

 

男性

先ほどもご説明した通り男性は全体的に固まりやすいです。

ストレッチをして緩めていくようにしましょう。

 

内転筋

ハムストリングス(裏もも

おしり

前もも

 

女性

女性は男性と比べて筋肉が付きにくくなっています。

骨盤を安定させるための筋肉をつけるようにしましょう。

 

ケーゲル体操

このとき意識してほしいポイントはお尻にキュッと力を入れるということ。

そこが意識できるかどうかで、骨盤底筋群への効果が変わってきます。

 

骨盤前傾

骨盤が前傾している方は前ももが硬くなっていることが多くあります。

前ももの柔軟性をつけ、左右差を整えましょう。

 

 

骨盤後傾

骨盤が後傾する場合は、前傾とは反対に裏ももに筋肉が硬くなっていることがあります。

これも柔軟性をつけて左右差を整えるようにしましょう。

 

 

最後に

いかがでしたか?

ただどのように歪んでいるかを見るだけでなくだけでなく、男性か女性かによっても骨盤の歪み方に対するアプローチは変わってきます。

しかし、今回あげた『男性は緩めながら』『女性は締めながら』は骨盤矯正の基本です。

もちろん中には逆の方もいらっしゃいます。

自分がいったいどのタイプなのかを明確にし、歪みのない快適な毎日を過ごしましょう。