お尻の筋力低下の危険性

 

さて今回は、寒い季節に注意して頂きたいことについてお話します。

 

朝は布団が恋しく、昼間はこたつに包まれてゴロゴロしてしまいますよね。

 

しかしゴロゴロばかりしていると筋力が低下してしまいます。

 

筋力が低下すると歩けなくなったり、転倒しやすくなったりします。

 

という話はよく聞くのでご存知だと思いますが、

筋力低下の怖い所はそれだけではありません。

 

実は、お尻の筋力低下は膝の痛みに繋がることがあるのです。

 

今回は、その理由について書いていきます。

 

お尻の筋肉の種類

 

まずは、お尻の筋肉の種類について書いていきます。

 

たくさんあるので、今回は2つ紹介します。

 

①大殿筋

1つ目は、大殿筋です。

 

この筋肉は皆さんが思い描くお尻の筋肉で、大きくお尻の膨らみを作っている筋肉です。

 

足を後ろに持ってきたり、立っている時の姿勢の保持などの働きがあります。

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②中殿筋

2つ目は、中殿筋です。

 

中殿筋は、大殿筋の下にある筋肉で骨盤の骨の側面に着く筋肉です。

 

足を外に開いたり、片足立ちの時の足の保持などの働きがあります。

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今回は、この2つの筋肉の筋力低下が起こると何が起こるか書いていきます。

 

筋力低下の影響

大殿筋

大殿筋は、足を後ろに持っていく作用があるので低下すると歩行速度が落ちます。

 

また、立っている時の姿勢の保持にも働くので立っているのが辛くなります

 

さらに、筋力が落ちると人間は他のところで代償しようとします。

 

お尻の場合は、太ももです。

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上の写真は、右側がお尻の筋力が低下している人です。

 

お尻の筋力がないので、まっすぐ立てず重心が後ろにいき

倒れてしまうので太ももで支えてに立っています。

 

こうなると、太ももへの負担がかかることはもちろん、膝への負担もかかります。

 

その負担が続くと、膝の痛みや変形を起こすことがあります。

 

中殿筋

この筋肉は、片足立ちの保持の働きが強いので低下すると片足立ちが難しくなります

 

また、歩行で足を踏み出す際に足が浮き片脚立ちの状態になりますが、

その時にも中殿筋は働きます。

 

なので、低下すると踏ん張っている足の安定性がなくなり傾くように歩きます。

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そのため、足が上がりづらく転倒の危険があります。

 

いかがでしょうか?

 

今回は、2つの筋肉について書きましたが、簡単に書いただけでもこれだけあります。

 

年齢を重ねると筋力はつけづらくなり、

運動能力の低下も加わるとさらにケガの可能性が出てきます。

 

寒い休みの日は室内でゆっくりしたいものですが、今後のためにも積極的に外出や運動をすることをおすすめします。

 

 

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