あなたは大丈夫?気づけていない疲労とは!?

「わたしは元気だから大丈夫!」

「どこにも痛みなんてないし!」

「適度に身体だって動かして健康的だよ!」

こういったことを言っている方、もしかしたら注意が必要かもしれません。

あなたの身体、本当は疲れていませんか?

最近、気付かず気付かずのうちに身体の疲労がたまっている方が多くいらっしゃるように感じます。

そういった方に多いのが突然の怪我なんです。

 

例を挙げると、この時期は寒さのせいもありギックリ腰の患者様がとても増えます。

「もともと腰痛持ちで・・・」

そういわれる患者様は、もともと悪かった腰に余計な負担がかかって痛めてしまったと自分の身体のことを理解しているためまだ良いです。

 

「腰なんてこれっぽっちも痛くなかったんだけどな~」

こんな方は要注意!

普段持ち上げないような重たい荷物を中腰などの無理な姿勢でいきなり持ち上げようとしたなどの状況であれば話は別ですが、

実は、ギックリ腰が突然起こるということはあまり多くないのです。

本人も気づかないうちに、もともと腰周りの筋肉等がガチガチに緊張していたり、骨盤が歪んで腰に負担のかかりやすい状態で生活しているということが考えられます。

 

 

脳には優先順位がある?

視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触角などの私達の身体が感じる全ての感覚は、脳を通さなければ感じることはできません。

何かを考えるための”思考”も、覚えるための”記憶”も、自分の意思とは関係ないところで身体を調節してくれている”自律神経”の中枢も脳がつかさどっています。

様々なことをしてくれている脳ですが、送られてくる情報の全てを平等に感じ取っているわけではありません。

そう、優先順位があるのです。

その時、その環境、その状態に合わせて感じ方は変わってきます。

 

例えば、スポーツなどをしていて、怪我で練習もまともに積めていなかったにもかかわらず、試合が始まると同時に痛みが和らぎ身体が動くようになったなんてことはありませんか?

それは、「ココが痛い」という感覚よりも「試合」という状況を脳が優先させ、アドレナリンやエンドルフィンなどのホルモンを血管内に放出させたことで一時的に痛み感覚が麻痺し、運動能力が上がった結果です。

このように時と場合によって感覚の感じ方には差が生まれます。

同じように家事や仕事に追われていっぱいいっぱいになると、そっちにばかり気がいってしまい、自分の身体の疲れを感じなくなってしまうケースも多くあるのです。

 

 

自分の疲れを自覚するために

上記の説明で、実は「隠れ疲労」があるかもしれないということはお分かりいただけたと思います。

では一体なにをすれば自分の身体の疲れを自覚できるのでしょうか。

 

少しだけ身体に視点を置いてみる

まずは普段の生活の中でいつもより少しだけ身体を意識してみて下さい。

長時間のデスクワークで首肩や腰は重くなったりしていませんか?

立ちっぱなしで足はむくんでいませんか?

家事や育児をして身体はどうでしょうか?

身体に意識を向けてあげることで感じ方も変わってくるのでぜひ試してください。

 

身体を動かしてみる

身体を動かすと言っても運動をするよう言っているわけではありません。

まずはゆっくりと柔軟性をチェックしてみて下さい。

前屈をした時、手でつま先を触れますか?

腰を反らせたときに腰につまり感などは出ませんか?

肩周りや股関節、首など身体をゆっくりと大きく動かしてみて下さい。

そうすることで今の自分の身体がどのように動かすことができ、どの動きでつまり感や違和感、痛みが出るのかを自覚してあげて下さい。

 

施術を受けてみる

身体のメンテナンスがいかに大切かを皆さんはどれくらい理解していますか?

私自身、患者様の身体をお預りする立場として適度な運動やストレッチ、食生活には気を付けているのですが、それに加えて月に1回は必ずメンテナンスとして治療院に通うようにしています。

もちろん身体に辛いところが一切なくてもです。

「辛いとこがないのにどうして行くの?」

と聞かれることもありますが、それこそが今回の1番大切な所です!

気付いていない疲れ

これを取り除くためです。

身体に気を遣っている私ですら気付けない疲れが存在します。

セルフケアで気付けないのなら第三者に協力してもらうのも1つだと思います。

実際に身体を見るプロにお願いすると、自分にとっても見えてくることが変わってきます。

自分の悪い所が分かれば、セルフケアも考え直せますよね。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

ストレス社会といわれているこのご時世。

自分のことよりも優先させなくてはいけないものがある方も多いとは思います。

しかし、身体が壊れて動けなくなってしまっては元も子もありませんよね。

疲れていることに気付けない人ほど、突然大きな症状が身体に出てしまうパターンが多いように感じています。

そうなる前にきちんと自分のための時間も作って身体のケアやメンテナンスをするようにしてあげて下さい。

時には頑張っている自分へのご褒美も必要ですよ。