野球をやられている方で野球肘を経験したはありませんか?
どうしても子どものうちは、腕だけで投げてしまう通称「手投げ」になってしまいがちです。
まだ筋力や筋肉・腱の耐久性のない子どもたちが、
この手投げで1日に100球も投げてしまう、そんなケースが多く見受けられます。
それでは筋肉や腱が悲鳴をあげてしまいます。
もちろん近年ピッチャーに対しては、球数制限など整備されてきています。
しかしそれと同じくらいキャッチャーも投げていますし、
野手だってキャッチボールをやりこむこともしばしばございます。
ただここで専門家の立場として重要なのは、
肘に負担のかけない投げ方をマスターすること
だと思います。
つまり体全体を使って投げれるようにする、これが重要です。
この中で今回は、投げる姿勢について着目したいと思います。
投げる姿勢はとても重要なのですが、猫背みたいに背中が丸まっていると、
肩の可動域がしっかり使えないケースが多いのです。
よく「肘を上げて投げろ!」と指導を受けることがあります。
しかし猫背の人は肘を上げて投げるのには、実は負担がかかります。
そもそも下がり気味のところでわざわざ上げなければならないので、そこの労力がかかるのです。
よって投げていると徐々に肘が下がった投げ方になってきます。
ちなみに肘が下がるとなぜいけないのかというと、「手投げ」になるからです。
「手投げ」は身体を使わないで投げるため、小手先の力を酷使します。
その代償が肘に来るわけです。
猫背を治す事がパフォーマンスの向上に繋がり、
しかもケガや障害の予防になるのです。