あなたはご自分の靴底のすり減り方を意識してみたことがありますか?
実は靴底のすり減り方で、身体の状態をみることができるのです。
今回はタイプ別による身体の状態と、セルフケアの方法をご紹介します。
4タイプの靴底のすり減り方
1.かかとの外側・つま先
この減り方は正常です。
人は歩くとき、かかとから足をつき、体重をかかとからつま先へ移動させ、つま先を蹴り出して歩きます。
また足首の関節は作りからして内側に捻りやすくなっているうえに、内側には地面につかない土踏まずと言われるアーチがあります。
そのため、かかとは外側がすり減っているのが理想的です。
2.足の指のつけ根
つま先や足の指のつけ根付近のすり減りが強い方は、普段高めのヒールを履く機会が多い方に見られやすいです。
かかとの上がっている靴を履いていると、つま先立ちの状態が続き、ふくらはぎの筋肉が硬くなってしまいます。
すると、スニーカーやかかとの低い靴を履いたときにもふくらはぎの筋肉がうまく使えず、つま先寄りの接地になりやすくなります。
また、足の指のつけ根のすり減りが強いということは、横アーチという足の衝撃を吸収してくれるアーチがなくなってしまっているということです。
足の裏の親指と人差し指の間にタコができている方も、横アーチがなくなっているケースが多いので注意してください。
3.足の外側
足の外側が全体的にすり減っている方は、歩くときにいわゆる「がに股」になっているかもしれません。
がに股になると歩くときにすり足になりやすいため、足の外側が全体的にすれやすくなってしまいます。
また足の外側にも外側アーチがありますが、足裏にかかる衝撃の吸収をよくしてくれるのは土踏まずと言われる内側アーチや、横アーチです。
そのため外側アーチばかり使うことになるので衝撃が吸収されにくく、負担が大きいため外側アーチもなくなってきてしまいます。
4.足の内側
足の内側がすれる方は、内股気味の方に見られやすいです。
しかし、意外とよく見られるのは足首の関節が過剰回内(かじょうかいない)という状態になってしまっている方です。
過剰回内とは足首の関節がやわらかいことが原因で起こります。
過剰回内になると土踏まずがつぶれるような状態になるため、足裏にかかる衝撃を吸収しにくくなるため、足が疲れやすい・むくみやすい、膝や股関節が痛いなどの症状が出てきやすくなります。
スポーツや運動をするうえでも怪我の原因になってしまいます。
靴底はなぜすり減り方が変わるの?
大きく分けて、原因は3つあります。
1.痛みの場所をかばっているから
例えば、足首を捻挫したとします。
すると足首ができるだけ痛くないように歩きますよね。
捻挫が重傷であればあるほど、足首をかばって歩く期間も長くなります。
するといつの間にかクセとなって歩き方が変わってしまい、靴底のすれ方に影響が出てしまいます。
2.見た目の意識
女性に多いのですが、「内またであることが可愛い」と思っている方がいます。
また、逆に男性は「がに股が男らしくてかっこいい!」という方もいらっしゃいます。
その意識から、歩き方を変えて靴底がすれるといったケースも多いです。
また、無理に歩き方を変えたことから、その反動が膝や股関節の痛みとして出てきてしまうこともあります。
3.骨盤や姿勢のゆがみ
実は、骨盤がゆがんでいたり姿勢が悪くても歩き方が変わってしまいます。
例えば、猫背になり背中が丸まると、身体の重心は前のほうにかかります。
実際はかかとで体重を支えるのが理想ですが、身体の重心が前になるとヒールを履いているときと同じような状態になり、靴底のすれ方も変わってきます。
また骨盤が後ろにかたむくと、足は外側に開くがに股の状態になりやすくなります。
がに股の方には靴底の外側がすれるタイプが多いのはすでにご紹介した通りです。
身体の全体的なバランスから靴底のすり減り方が変わってしまっている場合、バランスを整えていかなくては治りません。
自宅でできる簡単なセルフケア
痛みがあるところを治す
まず、どこかに痛みがある場合は、そこの治療をするようにしてください。
痛みをかばって歩き方が変わっているのであれば、まずは痛みを取り除かないとなおりません。
また、その歩き方のせいで他の場所にも痛みが出てくるなんてことも多いので早めに対処するようにしましょう。
骨盤や姿勢が正しい状態か確認する
先ほどもご紹介したとおり、身体全体のバランスが崩れた結果として靴底のすれ方に影響が出ているのであれば、全体のバランスを整えていかなくてはなりません。
そのため、ご自身の骨盤や姿勢がどういった状態かを確認しましょう。
確認方法はこちらで詳しくご紹介しています。
足のアーチを作る
足の裏には3つのアーチがあります。
土踏まずと言われる内側アーチ・指の付け根にある横アーチ・外側アーチ
このアーチが崩れると足にかかる衝撃の吸収がされにくくなるので注意が必要です。
①足の裏が地面にしっかりと着くように椅子に座ります。
②ゴルフボールを土踏まずあたりに当て、コロコロと転がします。
強さはいた気持ち良いくらいで行いましょう。
まとめ
・靴のすり減り方で身体の状態がわかる
・身体の状態がわかったら、自宅でできる簡単なセルフケアで対処しよう