最近ご来院される方の中で多い症状として、
「頭痛」
があります。
特に頭の横の部分を痛いとおっしゃられるケースが多いのです。
これを皆さんは
「偏頭痛(片頭痛)」
と表現していらっしゃいます。
ちなみに「偏頭痛」とは、
片頭痛は、片側あるいは両方のこめかみから目のあたりにかけて、
脈を打つように「ズキンズキン」と痛むのが特徴です。
ひとたび痛み出したら、4~72時間続きます。
※「スッきりんのバイバイ頭痛講座」より抜粋
しかし脈を打つようなものでもないしなあ・・・というときってございませんか?
そんなときはたいてい首から来る頭痛であるケースが多いのです。
正常な頚椎の場合、図1のように正しいキレイな配列になっています。
このときの支持筋と呼ばれる筋肉の配列が図2になります。
頚椎と頭(後頭骨)を結ぶ筋肉である「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」と、1つずつの背骨と背骨を結ぶ筋肉である「回旋筋」はこのように着いています。
※私は便宜上これらの筋肉を、身体を支える働きがあることから「支持筋」と呼んでいます。
もしこの頚椎が歪んだ場合、図3のような形になっているケースがほとんどです。
つまり後頭骨が右側に回旋し、一番上の頚椎もそれにつられて右側にずれます。
ただその下の頚椎はバランスを保とうとして逆側に動く傾向があるのです。
この図に筋肉を当てはめてみましょう。
図4ではこのときに支持筋がどう歪むのかをイラストで示したものです。
筋肉の形がいびつになります。
しかもこの筋肉は支えるのが仕事ですので、この状態においてでも一生懸命頭の重さを支え、身体のバランスを整えているのです。
これではこれらの筋肉も他の筋肉より、疲労しますよね?
その疲労が蓄積し、コリとなって慢性化し、
さらのその症状が続くと頭痛となって現れるのです。
たいていこの手のパターンのものは、こめかみなどの
側頭部(頭の横側)に痛みが出てくるケースがほとんどです。
こういった側頭部の頭痛の場合、まずは
○こめかみの筋肉をゆるめます
これで少し頭痛を軽減させてから
○頚椎のゆがみを取り除く
そして最後に
○頭痛が再発しないように、姿勢を整えます
その場で頭痛を治めることは意外とできるものです。
しかしそれだけで満足するのではなく根本的な原因の治療を行い、
頭痛の出にくい身体を作っていく名が大切です。