産後ダイエットに成功する人は姿勢がいい?!

芸能人が産後のダイエットに成功し、スラっとした身体でテレビに出ている・・・よく見るシーンですよね。

私は産後の体重増加や体形の変化に悩んでいるのに、なぜあの芸能人はあんなにも綺麗な身体を取り戻せているのか?

ほとんどの産後ママが思うことでしょう。

 

せっかくなら妊娠前の綺麗な身体に!

せっかくなら周りのママや子ども達に羨ましがられるママになる!

 

今回は姿勢の専門家目線で、産後ダイエットを成功させるために重要な「正しい順序」ご紹介します。

 

 

産後ママの身体の状態は

まず知っていてほしいのは出産後、ママの身体はどんな状態なのかということ。

これを知らないと無理をしてしまう方がとても多いのです。

 

 

経膣分娩の方の場合

 

産後陣痛 

産後陣痛は子宮の止血と回復、大きくなった子宮が元に戻ろうとしている際に起こる痛みのことです。

赤ちゃんを産んでからすぐ、ママの体のなかにある胎盤は子宮の壁から剥がれて身体の外へと出されます。

そのため胎盤がついていた場所は傷のようになってしまいますが、産後数分以内に出血を止めるため回復が始まります。

産後陣痛とはこの回復のための起こる子宮の収縮のことで、数日間は激しい痛みをともなう場合があります。

乳首に刺激があると反射で子宮の収縮を起こしやすくなるため、授乳中に産後陣痛を感じることがあるかもしれません。

 

また子宮は出産直後にはおへその辺りまで小さくなるため、子宮がおへその辺りにあるような感覚になることがあります。

その後、徐々に小さくなっていくため、個人差がありますが大体1ヶ月半くらいで妊娠前の大きさへと戻っていきます。

 

産後陣痛は基本的には出産後数日で落ち着き初産婦より経酸婦のほうが痛みが強い傾向にあります。

 

 

会陰切開と会陰裂傷の傷の回復

経膣出産の場合には、恐らく会陰切開を受ける方が多いと思います。

会陰切開は、赤ちゃんが出てくる直前に膣口を広げるために行われ、赤ちゃんが生まれた後に縫われます。

会陰切開を行なわなくていいほど膣口が広がっていればしない場合もありますが、最近はすることのほうが多いようです。

会陰切開を行なわずに会陰が裂けてしまうことを会陰裂傷といい、程度によっては肛門にまで傷がついてしまうことも。

 

会陰切開をした場合、傷口が治癒するまでに数週間かかり、個人差はありますが痛みについても数週間続く場合があります。

 

 

悪露(おろ) 

悪露とは出産時にできた傷の出血や、子宮からの粘液や分泌液などが混ざったものです。

 

この悪露は、出産してから2~3日間は真っ赤で量も多く出ます。

その後は悪露の量は減り、濃い茶色からピンクがかった色へと変わり量も減ってきます。

個人差はありますが、産後2週間ほど経つと少量の白色のものになります。

この段階になると、胎盤があった場所の傷は完全に回復したと言えます。

 

 

 

帝王切開の方の場合

 

産後陣痛・悪露

この産後陣痛と悪露は、経膣分娩でも帝王切開でも同様に起こります。

帝王切開によるお腹の傷も加わるので、後陣痛は経膣分娩よりも辛いと言えるかもしれません。

 

 

手術熱

帝王切開の手術後3日間くらいは発熱しやすくなります。

人によっては38度~39度近く発熱する場合も。

 

お腹の傷の回復

お腹の傷の回復は会陰切開よりも長くかかります。

手術後はまだ麻酔が効いているため痛みはありませんが、麻酔が切れたら当然痛み出します。

腹筋を使う動作だけで痛みが出るので、起き上がるにも赤ちゃんを抱っこするにも痛みがあります。

これらもまた個人差がありますが、約1ヶ月のあいだに傷みが徐々に緩和していきます。

 

 

産後の骨盤矯正

先にご紹介したとおり、出産を終えたままの身体はかなりボロボロな状態です。

出産を終え、ダイエットをしていく場合どのような順番をいけばよいのでしょうか。

 

まずは安静に!!

まず初めは必ず安静を取ること大切にしてください。

ご両親や旦那さんにお願いしたり、福祉サービスを利用するなど最初はできるだけご自身の回復に努めるのがベストです。

赤ちゃんの最低限のお世話以外は、ママはゆっくり休んで身体をしっかり回復させましょう。

まれに無理して動きすぎて、倒れてしまったなんて方もいます。

そうなるとより大変なので、しっかりと出産を終えた自分の身体を労わってあげてください。

 

 

骨盤矯正はしっかり行う

ここがポイントです!

産後、骨盤矯正は絶対に行なうようにして下さい!

 

なぜなら産後は骨盤がとても歪みやすくなります。

妊娠は子宮が大きくなっているので、経膣分娩でも帝王切開でも関係なく歪みやすくなります。

しかし経膣分娩のほうが赤ちゃんが骨盤を通って出てくるので歪みやすい傾向にあります。

 

 

また、骨盤が歪むと姿勢が悪くなります。

背骨の土台となっている骨盤が歪めば、背骨が歪み背中が丸まる・肩が前に巻き込む顔が前に出るなどの姿勢の悪さに繋がります。

それに子育ては小さな赤ちゃんを相手にするため、抱っこや前かがみに丸まってお世話をすることがとても多くなりますよね。

骨盤のゆがみに加え、日常の動きで丸まる体勢が多くなると姿勢はどんどん悪くなってしまいます。

 

 

産後1~3ヶ月くらいで多いのは腰の痛み膝の痛み太もも周りの痛みです。

また、骨盤の歪みを放置すると何年か経った後に症状が出てしまうこともあるので注意してください。

 

 

ダイエットをする上でも身体に歪みがあると効率が下がるうえに、その歪みを補強するように筋肉がついてしまうことも少なくないのです。

骨盤が歪んでから時間が経ち、しかもその上に筋肉がついてしまうとそこから矯正するには時間がかかってしまいます。

そのため、産後は絶対に骨盤矯正を受けることをオススメします。

 

 

最後に

いかがでしたか。

産後はどうしても自分の身体より赤ちゃんのことに頭がいきがちです。

しかし、もし産後どこにも痛みが無く元気だとしても、身体の歪みは何年後かに症状が出てくることが多いです。

ダイエットするにも効率よく綺麗に痩せたいですよね。

産後は赤ちゃんもママも大変ですが、だからこそ赤ちゃんのこともママ自身のことも大切にしてあげてください。