さて、今回は当院で増えている患者さんの話です。
季節の変わり目、特に夏から秋はあるトラブルが多くなる時期でもあり、
その悩みを抱えた患者さんが多く来院されます。
そのトラブルは『足』です!
夏場のサンダルなどの軽い服装からブーツなどの重い服装になる為ふり幅が大きくなり、
足のトラブルが多くなるのです。
今回お話したいのは、その足のトラブルの治し方です。
足のトラブルのある患者さんの多くは、足のアーチが乱れています。
なので、当院ではバランステーピングという足のアーチを整えるような治療を行っていきます。
ですが、最近はバランステーピングだけでなく猫背矯正も組み合わせて施術を行う方が増えています。
足のトラブルなのに『何故猫背矯正?』と思うかもしれません。
そこで、今回は猫背矯正がなぜ必要なのかを書いていきます。
足のアーチと役割
関係性を書いていく前に、足のアーチについてです。
足のアーチとは、簡単に言うと『足の裏のへこみ』です。
このアーチの役割は、ご存知ですか?
それは『衝撃を和らげる』ことです!
足は身体のなかで唯一地面と接している場所なので、全衝撃を受け止める場所でもあります。
そのまま衝撃を受け止めていると負荷が大きくなってしまうので、
アーチを作ることで衝撃の和らげています。
なので、アーチが崩れると衝撃の吸収が上手くいかず、負荷がかかり痛みを引きおこしたりします。
今回は3つのアーチについて書いていきます。
1.内側縦アーチ
・役割 衝撃の吸収
2.外側縦アーチ
・役割 歩行時に始めに着く部分で足の安定性を出す
3.横アーチ
・役割 神経や血管などを圧迫から守る
足にはこの3つのアーチがありそれぞれが働くことで負担を分散させています。
では、次に本題について書いていきます。
姿勢と足のアーチ
最初に2つの写真を見比べて下さい。
どうでしょうか、右側の写真の膝が内側に向いています。
同じ人の写真ですが、何が違うかわかりますか?
答えは、『骨盤』が違うのです!
左側の写真は普通の姿勢で撮りました。
ですが、右側の写真は骨盤が前に傾く前傾姿勢で撮りました。
その違いが膝に出ているのです。
当たり前ですが、骨盤は股関節を構成しています。
なので、骨盤が乱れると股関節に影響が出てきます。
今回のように骨盤が前傾していると股関節が内側に向きやすくなります。
それが理由で膝が内向きになってしまうのです。
また、膝が内向きになると、今まで足にまっすぐかかっていた力が少し内側にかかります。
そうすると足のアーチにも影響が出て、乱れてしまい足のトラブルを引き起こします。
なので、猫背矯正が必要になってきます。
そのまま足の治療だけを行なっていくと治りますが原因が骨盤にあるので再発します。
猫背矯正を行なうことで骨盤や姿勢を治し、根本から治していき再発の防止にも繋がります。
足のトラブルで姿勢を直すのは、なかなかピンっと来ないかもしれません。
ですが、なかなか治らない足のトラブルの原因は他のところにある場合があります。
これを機に姿勢にも目を向けてみませんか?
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