「あれ、なんだか、お母さん背中が曲がってきたような気がする・・・」
ひさしぶりに故郷へ帰って、そんなことを感じたりしたことはないですか?
背中が曲がると一気に老けてしまうような印象がありますよね。
では、どうして年をとると、背中が曲がってきてしまうのでしょうか。
いったいどうしたら、背すじがピン!とのびるの!?
もう背中が曲がってしまった人は手遅れ・・・!?
そんな疑問をすべて解決してくれる1冊がこちらです。
『一生曲がらない背骨をつくる 姿勢の教科書』(マキノ出版)
著:小林 篤史(猫背矯正治療院 V−Style代表)
著者は、これまで2万人のねこ背を治してきた、猫背矯正の創始者です。これまでの経験と知識を、姿勢の衰えに悩む方のために役立てたいと、この本を書きました。
今回は、こちらの書籍の内容を少しご紹介します。
背中が曲がる根本的な原因は?
背中が丸まる、顔が前に出る、肩が前に入る、などの姿勢の悪さはいったい何によって引き起こされると思いますか?
それは骨盤です。
もう少し詳しくいうと、骨盤と股関節です。
この二つが将来、あなたの背骨が曲がっていくかどうかを左右する、最も重要な要素なのです。
本来、骨盤はまっすぐに立っているべきものです。
ところが、加齢や生活習慣、身体の使い方のクセなどによって、この骨盤が前に傾いたり、後ろに傾いたりすることがあるのです。
骨盤が傾くと、それに応じて上半身も、下半身もバランスが崩れてきます。
前に傾けば、お腹は前に出てお尻は後ろに突き出ます。
腰は必要以上に反り、足は内股ぎみになります。
また、骨盤が前に傾くと、顔の位置が少し前に出やすくなり、ストレートネックになりやすくなります。
後ろに傾くと、お尻が引っ込みやすくなり少し膝が曲がります。
腰の反りが無くなると衝撃を吸収できなくなり、腰への負担は増大します。
また、足はガニ股ぎみになります。
こうした全身のひずみは、骨盤の傾きのバランスを取るために起きる変化なのです。
姿勢を良くするために大切なのは?
では、どうすれば姿勢は良くなるのでしょうか。
それこそが傾いていた骨盤を立てることなのです。
姿勢を伸ばすうえでポイントとなってくる問題は3つあります。
形状記憶された姿勢
「いったん猫背になるとなかなか治らない」と思われている方も多いと思います。
意識して良い姿勢をとろうとしても、時間が経つとつい悪い姿勢に戻ってしまっていませんか。
いったん身体に形状記憶されてしまうと、普段とる姿勢も猫背でいる方が楽になってしまうのです。
しかし、猫背は身体にとって良い状態ではありませんよね。
でもその悪い姿勢が定着してしまうと、自分で意識するだけではなかなか治せないものになってしまっているのです。
姿勢が悪くなると起こる悪循環
これはどこかに痛みがある場合を指します。
もし、ひざや腰が痛くなってしまい、かばって生活をしているうちに姿勢が悪くなってしまったという方もいるのではないでしょうか。
そして姿勢が悪くなってしまったことにより、またどこかに痛みが出てしまう・・・
そんな悪循環が生まれてしまうと、いったいどこから治したらいいのか分からなくなってしまいますよね。
背骨が曲がってしまっている
これは自分でも背中が曲がっていると自覚があるほど、背骨が大きく曲がってしまっている猫背です。
ご高齢の方に稀にみられるような腰から曲がってしまったような背骨をしていると、
「もう元には戻せない」といった諦めの声も聞かれます。
しかし、諦める必要はありません。
姿勢が悪くなる要因はとてもたくさんあります。
ですが先ほども述べたとおり、姿勢を伸ばすうえで大切なのは骨盤です。
それぞれの猫背に対して、正しく対処すれば、背すじはピンと伸び「一生曲がらない背骨」は作ることができるのです。
最後に
このように、要点をきちんと押さえれば、年齢に関わらず美しい姿勢を手に入れることができます。
何歳からでも「背すじピン!」は可能です。
ぜひ少しでも姿勢について気になっていたら、一度手に取ってみて下さい!