姿勢が及ぼすスポーツへの影響②顔出し型猫背の場合

最近よく耳にする『ストレートネック

 

そのように診断されたことのある方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介しようと思っている顔出し型猫背はストレートネックと深く関係しています。

 

では一体、顔出し型猫背とはどういったものなのか、またスポーツをするにあたりどの様に影響してくるのかをお伝えしたいと思います!

 

 

分類2【顔出し型】

顔出し型猫背とは、横から見た時に身体と比べて顔が前に出ているタイプを指します。

その原因の1つとして最近挙げられているのはスマホやパソコンです。

 

スポーツをしている方も、スマホやパソコンを使うことはありますよね。

近年スマホが普及したことによりこの顔出し型猫背が多くなっているのです

 

 

また、私たちは患者さまから「写真を撮った時に顔が出ているのが気になると相談を受けることもよくあるります。

このような方の姿勢を診てみると顔出し型猫背に分類されることが多いです。

 

では、身体よりも顔が前に出てくると一体どのような影響が出てくるのでしょうか・・・

 

 

頚椎の前弯の不足

脊椎(背骨)は重たい頭を支えるため、また衝撃を少なくするために、横から見た時にS字のカーブを描いくよう構成されています。

これを生理的弯曲と呼びます。

脊椎の首の部分を頚椎、胸の部分を胸椎、腰の部分を腰椎と呼び、上から前・後ろ・前と弯曲しているのです。

 

頚椎の前弯の不足とは、生理的弯曲である首の前への弯曲が少なくなることを指します。

弯曲が少なくなるということは真っ直ぐになってくるということ。

これがいわゆるストレートネックですね。

 

 

先ほど説明した通り重たい頭を支えるため、そして衝撃の吸収のために弯曲している脊椎。

その弯曲がなくなればなくなるほど頚椎の動きが悪くなります。

 

上を見るにしても下を見るにしても、左右や後ろを見るにしても、通常より首の筋肉を使わなければ頭を支えられなくなってしまいます。

競技によってはボールを追ったりとさまざまな方向に視線をおくることもありますよね。

そういった首の動作でいちいち負担がかかっていたらどうでしょうか。

 

 

 

肩甲骨・背部

頚椎に付いている筋肉の中に肩甲挙筋という筋肉があります。

肩甲挙筋は頚椎から肩甲骨についていて肩をすくめるなどの動きに関係する筋肉です。

 

この筋肉は肩こりの原因となることが多い筋肉でもあり、この筋肉に負担がかかってくると、肩甲骨の動きが悪くなります。

肩甲骨の動きが悪くなるということは肩関節の動きも悪くなり、そこをカバーするために、肩関節や肘関節にも負担がかかってきてしまうのです。

 

 

 

セルフケア

首周りの筋肉をストレッチする方法をご紹介します!

 

① 3秒かけて顔を思い切り前に出します。

 

② 3秒かけて思い切り頭を後ろに引きます。

 

このように、普段しない動作を行い、固まった筋肉をストレッチしてあげましょう!

 

 

最後に

ストレートネックが最近よく聞かれるようになったせいか、軽視されがちのように感じることが多々あります。

しかし私の友人の中にはスポーツにおいて高いレベルで活躍していたにもかかわらず、ストレートネックが原因で怪我をし競技を引退せざるを得なくなった方もいます。

 

頚椎や肩甲骨の動き、柔軟性はどの競技においても大切です。

もしまだ症状が出ていなければ大きな怪我に繋がる前に一度チェックしてみましょう

あまり甘く考えず、きちんとケア・治療を行いスポーツに励めたらいいですね!

 

 

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