姿勢が及ぼすスポーツへの影響①前肩型猫背の場合

例えば、バレーボールのスパイク

バドミントンのスマッシュ

野球のピッチング

競泳のバタフライ

 

あなたはスポーツの最中、腕を動かし少し胸を開き背中を反らせるような姿勢や、身体をひねらせる姿勢をとることはありませんか?

姿勢が悪い状態、特に猫背の状態でスポーツをするとどうなるのか・・・

 

今回はわかっているようでわかってない、姿勢とスポーツの関連性についてお伝えしていきたいと思います!

 

一言に「猫背」と言ってもさまざまなタイプがあります。

その中の一つ、「前肩型猫背」について説明します。

 

分類1【前肩型猫背】

前肩型猫背とは胸周りの筋肉が硬くなることにより、肩関節が正常の位置より前に出てしまうタイプを指します。

 

では、肩関節が前に出てしまうと一体どうなるのでしょうか・・・

 

 

肩甲骨

まず肩甲骨の動きが悪くなります。

肩甲骨を動かす運動といえばイメージしやすいのは腕を動かす動作です。

 

日常生活でも腕を動かすことは多くありますよね。

しかもスポーツとなれば日常生活よりも大きく速く、ときには腕をしならせるように動かしたりすることも。

腕の角度にだって細かく気を遣う競技もたくさんありますよね。

 

肩関節(ここでは肩甲上腕関節を指します)は肩甲骨と上腕骨(うでの骨)で作られます。

そのため肩関節が前に出るということは、肩甲骨の位置も通常より前に出ます。

 

 

それだけで通常より肩甲骨周りに負担がかかり、肩こりや背部の辛さや張り感などが出やすくなります。

また引き伸ばされた筋肉を使おうとすると、通常より力を入れなくてはならないため、その筋肉には大きく負担がかかります。

 

そのため前肩型のタイプの選手は肩関節周りや肘のケガをしやすい傾向にあるのです。

 

背骨

上記で説明した通り、肩関節が前に出てくると肩甲骨の動きが悪くなります。

肩甲骨には背骨からつく筋肉がいくつもあるため、それに連動して背骨の動きが悪くなります。

 

その筋肉の中には、肩甲骨から頚椎(背骨の首の部分)についているものもあるため、頚椎の回旋動作が制限され、後ろを振り返るようなひねる動作が行いにくくなったりします。

すると身体は、首だけでなく背中や腰をひねって身体全体をひねらせようとします。

ただでさえ背骨の動きが悪くなっているのにもかかわらず、そういった動作をし続ければ、通常より背骨や周りの筋肉に負担がかかりやすくなりそうですよね。

 

また背中を反らせる動作に関しても同じように考えることが出来ます。

肩甲骨から背骨についている筋肉が硬くなれば、これもまた背骨の動きを悪くします。

それに伴い周りに筋肉も硬くなり余計に動きを悪くしてしまいます。

その固まった状態の背面の筋肉を使い胸を張り、反ろうとすれば負担がかかり、ケガに繋がる可能性も増してくるのです。

 

 

セルフケア

この前肩型は胸周りの筋肉が硬くなることにより肩関節が前に出てしまうので

胸周りのストレッチをご紹介します。

 

①壁を横にして立ちます。

②壁に手のひらから肘をつけます。

③手を付けていない方に身体をひねり、胸の筋肉を伸ばします。

壁に付く手の位置を上下に変えると伸びる場所が変わるので、

一番伸びる位置を探して下さい。

 

手から肘をしっかり壁につけて行うようにしてください

 

 

 最後に

スポーツはダイナミックかつ繊細なもの。

身体を動かそうとすればするほど、意識せずとも筋肉にも細かく正確な指示が出されます。

 

少し動きがズレただけでパフォーマンスに影響が出ることだって多くありますよね。

それにも関わらず、元々の姿勢がすでに身体に負担のかかる状態だったら、ケガをしやすくなるのは言うまでもありません。

 

スポーツをやっていてケガで泣いた人は多くいると思います。

私自身もそのうちの一人でした。

 

だからこそ、いかにケガをしにくい身体を作っていくかいかにしてしまったケガを悪化させないかこれがとても大切です。

 

ぜひ、きちんとセルフケアやメンテナンスを行って、最高のパフォーマンスを発揮して競技に挑めるようにして頂きたいです。

 

 

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