宮前まちの整骨院で猫背矯正を受けられた患者様から、よく聞かれる感想があります。
「この前の健康診断で身長が伸びてたんです!!」
「まさかこの年になって身長が伸びるなんて!!」
個人差はありますが、人によっては2cm変わったという方もました。
今回は、知っているようで知らない、姿勢と身長の関係性をご紹介します。
成長期の身長はどうやって伸びてる?
子どもの骨には、骨端線(こったんせん)と呼ばれる軟骨の部分があります。
骨は、太くはなりますが、縦に伸びることはありません。
そのため、この骨端線が伸びることで身長は伸びていきます。
この骨端線は、レントゲンでわかりやすく確認することができます。
レントゲンは骨を白く写すため、軟骨である骨端線は黒い線のように見えます。
骨端線は骨と融合して無くなるため、その時点でその骨の縦への成長は止まると言えるでしょう。
その身長、伸びきってないかも!
先ほど、骨の成長についてご説明しました。
しかし健康診断で身長を計るとき、多くの方が無意識にしていることがあります。
それは「姿勢を正す」ことです。
あなたの本来の身長は?
骨が成長しきっても、正しい姿勢をとれていなければ、身長は本来よりも低くなってしまいます。
それを無意識に分かっているから、身長を計るときに姿勢を正す人が多いのですね。
しかし、身長を計るときだけ姿勢を正しても、普段の姿勢が悪ければ元も子もありません。
普段取る姿勢から正していく必要がありますよね。
ところで、ただ意識して姿勢を正すだけでは、伸ばしきれていない部分があることを知っていますか?
姿勢は、普段の生活やちょっとした動きのクセと、筋肉の張り方によって作られます。
ですから、悪い姿勢が長年にわたって続くと、骨が変形してしまうことも。
また、筋肉の張り方によっては、少し意識した程度では正しい姿勢を取ることすら難しくなってしまいます。
最近はスマートフォンやパソコン、ゲーム機器などの発展により小さいうちから丸まった姿勢になることが少なくありません。
小さいうちは骨端線があるだけでなく、骨が柔らかく変形しやすいので特に注意が必要です。
本来の身長を保つための正しい姿勢とは
本来の身長を引き出すためには、正しい姿勢を取らなければなりません。
そこで質問です。
「正しい姿勢ってどんな姿勢ですか?」
意外と答えられない方が多いのではないでしょうか。
宮前まちの整骨院にご来院される患者様も、「そう言われると…」と迷う方がほとんどです。
正しい姿勢とは、横から見たときに
・耳
・肩
・大転子(太ももの付け根の外側にある丸みをおびた骨)
・膝
・くるぶし
が一直線になっているか、です。
また、「正しい姿勢」は正面から見ると
・耳の高さ
・肩の高さ
・骨盤の高さ
が同じになっています。
重心はかかとに乗っているのが理想です。
ぜひご自分の姿勢を一度写真に撮って、確認してみてください。
正しい姿勢やタイプ別の猫背など、詳しくはこちらの記事でご紹介しているのでぜひご覧ください。
身長を伸ばしたいあなたへ
成長期に姿勢が悪いとスムーズな成長を妨げる原因になります。
姿勢が悪いと身長に影響があるだけでなく、肩こりや腰痛・頭痛や便秘など様々な症状を引き起こす原因になってしまいます。
また、成長期が終わった後に身長を伸ばすなら、姿勢を正すのが一番簡単な方法です。
ぜひ正しい姿勢を取れるようにしていきましょう。
背すじのびのびストレッチ
肩が前に巻き込んでいたり、背中が丸まっていると、背骨の動きが悪くなっているケースがとても多くあります。
勉強などで机に向かっている時間が長かったり、スマホやパソコンで下を向くことが多い方にはぜひ行っていただきたいストレッチです。
①背中の一番丸まるところより少し下に背すじのびのび枕を入れ、仰向けに寝転がります。
②バンザイをして背中を伸ばしましょう。1分
まとめ
- 成長期が終わっていても身長が伸びることはよくある!
- ポイントとなるのは「姿勢」。
- 正しい姿勢をきちんと理解することで普段の意識も変わる。
- 成長期中に姿勢が悪いと、身長が伸びにくくなることも。
- 背すじのびのびストレッチで、丸まった背中をリセット!